みなさん、こんばんは。仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平です。
先日、私の母校の大学に会計士の制度説明を実施してきました。
久しぶりに母校の大学に行ける喜びもありました。
また、やはりどこか大学の後輩に対してお話をすることができる喜びもありました。
200名程度の生徒さんたちの前で思いの丈を話すことができましたが、果たして彼ら彼女らの様に今一番楽しい時期なのに会計士という勉強をする動機付けができたのかわからずいました。
会が終わり質問する方は残ってくださいというアナウンスに1名の学生さんが残っていました。
彼は、私に近づくや沢山メモしたことをたどたどしく聞いてくるじゃないですか。
どうやら会計士の勉強に対してすごく不安があるとのことでした。受からなかったらどうしようとか。
思い出すと全く当時の私と同じ状況でした。
私は、大学3年生の時に就職に悩み、悩み続けた結果、高校時代に習った簿記を仕事にしたいと思いました。
たまたま、父親の知り合いに会計士の先生がいてお会いして話を聞いたおかげでこの道に進む決心をしました。
あれから十数年経って自分がその立場になるなんて思いもよらず。
彼の本気さを感じ取った私は、当時の自分の思いと今思えばあぁしていたこと全て彼に伝えました。
親が許してくれるなら今すぐ独学は止めて資格の予備校に通いなさいとか。これは私が実際に学部時代に独学をやっていた経験からでした。
予備校に行けば沢山同じ志を持った人がいて切磋琢磨して自分も伸びていくことも。
受からなかったらどうしようということには、受かると信じて誰よりも勉強するしかないと。
自分もあの時同じこと思っていましたから。
難関資格なだけに雲の上の存在過ぎるんだよなぁ~と。当時の自分と重ねてしまいました。
私としては、山登リと一緒で最初は高いと思うけど一歩一歩地道に登ってみるといつのまにか山の頂上にいるものだと。とにかく誰よりも地道に努力するしかないものだよと。明日急に合格レベルには、なりませんと。
そして、私が父に紹介してもらった会計士の先生に当時もらったメッセージを伝えました。
簡単な資格に価値なんてない。難しいから価値があるんだよ。
迷っていた彼の目に明るい光が見えました。
父と同じ会計士を目指しますと。
三代続く会計士一家のようです。父親だと余りに身近すぎて動機付けにならないんですかね?
そして、それが逆に彼のプレッシャーになっていたのかもしれません。
何よりも彼に会計士の道を動機付けができて嬉しかったです。
心がホッコリする出来事でした。
仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平でした。
それではまた。