みなさん、こんにちは。仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平です。
武士道の世界では、「敵に背を向ける」という行為は武士の恥だと言われています。
その理由は、背中は人の弱点なため武士道では、敵をいきなり背中側から襲うことは卑怯とされてきました。そのため、相手の正面側からまず自分の名を名乗り、正々堂々と戦うのが美徳とされていました。また、逃げること、敵に背を向けることは、恥とされたので、背中を切られることは敵に背を向けた、とも解釈され恥とされることもあったのだそうです。
私は、この精神はとても好感を持っています。とても日本人らしい考え方じゃないでしょうか?正々堂々と相手と命をかけて真剣に勝負する。背中を不意に襲えば勝てる、生き延びることができるのに背中を襲うことは武士道に反する(恥)というのです。
武士道の世界とは、別に人の育成をする時に、「背中を見せて育てる」という言葉があります。
職人の世界で弟子が、親方の仕事を学ぶのに、手取り足取りして教えてもらえません。親方の背中越しに その仕事の仕方を五感をフル活用して盗み、自らの修行にしたそうです。職人の世界だけでなく、人を育てる場面ではとても重要な部分だと感じています。
同じ背中を見せる行為ですが、相手が違えば全く異なる考えになります。これは現代のビジネスの世界においても通じるものが沢山あります。
お客さんや競合に対して背を向けず、正々堂々と正面から勝負する。部下や後輩に対しては、自分の仕事ぶりを背中を見せて学ばせる。
時には尻尾を巻いて逃げることもあるでしょうし、頼りにならない背中の時もあるでしょう。ただ、こうした精神を自分の信念として持ち続けることは、大切だと考えるわけです。
~編集後記~
台風18号が日本列島を縦断しそうですね。しかも3連休に!!
今週の17日の日曜日に石巻でツールド東北が開催されるのでその日だけは勘弁してもらいたい気持ちでいっぱいです。
荒れた中での自転車は落車などのトラブル多発で大会自体の存亡に影響があるので大会運営局には慎重に判断してもらいたいです。
大会の模様も別に書きますので飽きずにお付き合いください。
仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平でした。
それでは、また。