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2017年11月09日

会社設立後に提出する書類その1

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会社設立後に提出する書類その1

みなさん、こんにちは。仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平です。
会社設立する場合、司法書士先生が「定款」そして「設立登記申請書」を作成代行してくれます。
そして法務局が申請を承認してくれれば晴れて会社設立という運びとなります。
会社設立すれば会社名を名乗って活動することができます。しかしまだまだやらないといけないことがあるんです。
どんなことがあるのでしょうか?そのうちの重要なものをお話したいと思います。

~ストーリー~
伊藤所長がコーヒーを飲みながら雑誌を読んでいると社会保険未加入による罰則がされたという記事がありました。
不安に感じた伊藤所長が新人の宮城くんに質問してみました。ちょっとその会話を覗いてみましょう。

伊藤所長
宮城くん、この雑誌の記事みてくれないか?

新人宮城くん
所長おはようございます。記事ですか?どれどれ。株式会社DOGが社会保険未加入で罰則を受けた??

伊藤所長
そうなんだよ。社会保険未加入だなんて従業員さん達に申し訳ないよ。

新人宮城くん
えっ?そうなんですか?僕としても社会保険に入らない方がお給料から引かれる金額が少なくて済むのでその分いい気がしてました。

伊藤所長
こらこら宮城くん。それは誤解だよ。社会保険に入れるなんていいこと沢山あるんだよ。

新人宮城くん
えっ?どんなことですか?教えてくださいよ。

伊藤所長
よしよし。またいつもの宮城くんの好奇心が出てきたね。まず社会保険には「医療保険」と「年金保険」と2つあるんだよ。

新人宮城くん
「イリョウホケン?」と「ネンキンホケン?」ですか?なんだか難しそうです。

伊藤所長
今日は、そのうち医療保険について教えるね。まず「医療保険」には、さらに会社員が入る「健康保険」と自営業が入る国民健康保険」というのがあるんだ。前者の「健康保険」は会社で働く役員、従業員さんは強制的に加入しないといけないんだ。保険料は、従業員さんと会社の事業主の折半なんだよ。後者の「国民健康保険」というのは、健康保険に加入できない自営業者が入ることができる国の医療保険制度のことなんだよ。これは全額自営業者が保険料を毎月自己負担するんだよ。

新人宮城くん
へぇ~。会社が保険料を折半で負担してくれているなんて知りませんでした。他にはどんなことがあるんですか?

伊藤所長
共通しているのは、どちらの保険も加入していればもしも病気にかかった時に医療費の3割負担で済んだりとその社会保障はしっかりあるんだよ。他にも出産による出産一時金はどちらの保険も保障されているね。ただ、健康保険の加入者本人が怪我をして入院した場合や、出産に伴って育児休暇を取らないといけない場合の賃金保証は「国民健康保険」にはないんだよ。

新人宮城くん
僕は自転車でよくサイクリングするのでもし転倒して大怪我してしまったら賃金の保障があるということですね?

伊藤所長
そうだね。健康保険に入っている従業員さん達は実際に恩恵をまだ受けていないから実感がないだけで、万が一のことが起きた時に実はものすごく国が社会的な保障をしてくれているんだよ。他にももし宮城くんが将来素敵な奥さんをもらってその奥さんが専業主婦で扶養する子供も2人いたと想定してみよう。国民健康保険だと自分以外の奥さんと子供2人分の保険料も毎月支払うことになるんだよ。対して健康保険だと奥さんと子供2人分についても保険料が変わらずで保障できるという大きなメリットもあるんだよ。しかも健康保険は、事業主と折半だから従業員さんは、半分負担で済むんだ。

新人宮城くん
健康保険って凄いんですね!!将来の素敵な奥さんかぁ~子供も2人。夢が膨らむなぁ~。所長、僕の分と奥さんと子供の分まで負担してくれてありがとうございます。

伊藤所長
おいおい。気が早いな(笑)まずは奥さん探ししないとね。働いてくれる従業員のみんなを社会的に保障するのは、事業主としての責任だからね。これで宮城くんも思う存分徹夜して働けるね。

新人宮城くん
イタタタ。何かお腹が痛くなってきましたぁ~。というのは冗談で、先日会社設立の相談を受けたお客様が無事に会社設立できたと連絡がありました。従業員さんも2人ですが雇用すると聞きましたのでさっそく連絡して社会保険の加入状況について確認してみます。

伊藤所長
宮城くんまた一つ成長したね。そうだ!私の知り合いにとても優秀な社会保険労務士の先生がいるからその人にも連絡して一緒に同行してみるといいよ。私の方から社会保険労務士の先生に連絡しておくから。

新人宮城くん
所長、色々とありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?会社設立すると役員さん、従業員さんと社会保険の加入対象となります。事業主様にとっては、大きな人件費の負担にはなります。しかし今の世の中、社会保険完備というのは当然の経営者としての社会的な責任ですし、従業員を雇用する上であっても当然の保障制度です。

今回は、健康保険のお話でしたが、厚生年金保険という、自営業者が加入する国民年金のワンランク上の年金保険もありますがこの話は、またの機会に。

会社を仙台で設立するなら税理士・公認会計士の伊藤宏平にお任せください。

それでは、また。