みなさん、こんばんは。仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平です。
これから会社設立や法人成りをお考えの方向けに役立つ情報発信をしていきます。どうぞよろしくお願いします。
それでは、突然ですがみなさんは、会社設立する場合どの会社形態で設立を考えていますか？
そもそも会社形態って何でしょう？という点から今回は、この会社形態について簡単にお話していきます。
～ストーリー～
ここは、宮城県仙台市。税理士・公認会計士の伊藤宏平所長が職員3名とともに運営する伊藤宏平会計事務所である。
とある昼下がり先日入社したばかりの新人の宮城くんが頭を抱えています。どうしたのでしょうか？ちょっと覗いてみましょう。
伊藤所長
おーい、宮城くん、朝から浮かない顔しているけどどうしたんだい？
新人宮城くん
所長。実は、先日、会社設立したいとお客様に相談されたんです。その時お客さんから株式会社と合同会社ってどう違うんですか？と質問を受けたんです。
伊藤所長
ふ～ん。それで宮城くんはどう答えたの？
新人宮城くん
はい。正直その場では、うまく答えられなくて・・・。
伊藤所長
そうかぁ～。それじゃあお客様にしっかり説明しないといけないね。まず宮城くんは、会社形態ってどんなものがあるか知っているかい？
新人宮城くん
会社形態？株式会社と合同会社のことじゃないんですか？
伊藤所長
そうそう。会社形態には、株式会社と合同会社が有名だね。それ以外にも合名会社と合資会社があって、旧商法でいう有限会社を除けば4種類の会社形態があるんだよ。
新人宮城くん
へぇ～。4種類もあるんですかぁ～。でもそんなにあるとどれにしたらいいか迷っちゃいますね。
伊藤所長
そうだね。4種類もあると迷っちゃうね。でもそれぞれの会社形態には当然だけど特徴があるんだよ。例えば会社設立に当たり出資した人たちの責任の負担関係でいうと、株式会社と合同会社と合資会社の一部の出資者（有限責任社員）は、有限責任なのに対して合名会社と合資会社の出資者の一部（無限責任社員）は無限責任なんだよ。
新人宮城くん
ユウゲン責任？ムゲン責任？
伊藤所長
有限責任っていうのは、会社設立で出資者が出資した金額の範囲までしか責任がないことを言うんだ。対して無限責任っていうのは、会社設立で出資者が出資した金額の範囲を超えて無制限に責任負担しないといけないんだよ。
新人宮城くん
無限責任って責任が無制限にあるんですね。怖いですね。
伊藤所長
そうだね。だから会社設立時の出資額が少なくても会社設立することができたんだよ。
新人宮城くん
出資額が少なくても設立できた？？
伊藤所長
そう。旧商法の時代では、株式会社の出資額は1,000万円以上、有限会社は出資額が300万円以上っていう最低資本金制度があったんだ。だからお金を準備できない場合、出資者の全員が無限責任を負う出資者で構成される合名会社と有限責任を負う出資者と無限責任の責任を負う出資者で構成される合資会社という形で会社設立した歴史があるんだよ。ただ平成18年に新しく会社法が制定されて最低資本金制度は撤廃されたから今は、どの会社形態でも資本金は１円から設立が可能になっているんだよ。
新人宮城くん
へぇ～。知りませんでしたぁ～
伊藤所長
宮城くんまた一つ成長したね。他にも株式会社と合同会社で比較すると会社設立時にかかる費用も株式会社だと最低でも定款の認証費用と登録免許税で202,000円～。合同会社だと登録免許税で60,000円～ってところかな。
新人宮城くん
合同会社の方が会社設立に係る費用が安くてよさそうですね。
伊藤所長
そうだね。費用面ではね。ただ、まだまだ合同会社は株式会社と比較するとその数と認知度は低いというのが実情かな。だから会社の信用面で商売していくのであれば株式会社の方が世の中の認知度は高いんだよ。そうした面も考慮してどの会社形態で会社を設立するのか検討することが必要だね。
新人宮城くん
会社設立で検討しないといけない部分がまだありますね。さっそくお客様に今日教えてもらったことを踏まえてもう一度説明してみます。
伊藤所長
うんうん。そうだね。きっとお客様も喜んでくれるよ。またわからないことあったらいつでも質問するんだよ。
会社形態には、株式会社と合同会社、合名会社と合資会社の４つの形態があります。どういった形態で会社設立するのが一番良いのか検討することが非常に重要となります。特に会社のスタートです。会社形態なんてと考えずよーく検討の上で会社設立しましょう。
会社を仙台で設立するなら税理士・公認会計士の伊藤宏平にお任せください。
それでは、また。
