みなさん、こんばんは。仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平です。
今日は、借入金の考え方をお話をしたいと思います。
みなさんは、借入金と聞くとどう思いますか?
良い印象がありますか?悪い印象がありますか?
もしかすると、借入金に対して悪い印象がある方の方が多いのではないでしょうか?
目次
【借入金に対する印象】
借入金に対して悪い印象を持っている人は、もしかすると以下のような印象を持っているのではないでしょうか?
- 物の貸し借りがそもそも何か嫌だ(イメージ)。
- ドラマなどで借金の取り立て(連帯保証など)でひどい目にあっている(イメージ)。
- 親の教育で借りたものは返すように教育された。
- etc
人から借りることって何か後ろめたいものがあるものという考え方が昔から私たち日本人の多くは植え付けられているのではないでしょうか。
【多くの人は借入れを利用している】
悪いイメージがある一方で、多くの人は、借入れをしているのではないでしょうか?
例えば、カーローン、教育ローン、住宅ローン、事業資金、運転資金、設備資金、etc。
私たちの生活において借入れというのは、なくてはならないものです。
1,000万円貯まってから購入するとしたらそのお金が貯まるのはどのくらいかかりますか?
自己資金で賄うためには、貯蓄する時間を考えても多くの時間を要します。
利息という対価を支払うことでこの「時間」を買うことができるのです。
だから多くの人は借入れを利用しています。
【借入れするってことは】
みなさん、借入れをする人ってどう思いますか?
お金がなくて借入れしないといけなくてだらしない会社(人)だ、と思ったりしますか?
実はそうではありません。
借入れができるってことは、お金を貸してくれる金融機関などから「信用」されているということです。
どういうことかというと、みなさんは、次の2名の人がいたらどちらにお金を貸したいですか?
- 本業の利益も安定してきた。見込みが高い別事業の展開をするための事業資金を貸してほしい。
- 本業は正直先がない。一発逆転を狙って最近流行りの事業に進出したいので事業資金を貸してほしい。
2.はお金が返ってくるか不透明で貸すことにリスクを感じませんか?
つまりお金を貸してくれる金融機関などからみれば返ってこない可能性がある会社(人)に対してお金は貸しません。
単純なことですよね?
ですので、お金を借りれるということは「信用」を得たということです。
そんなことかもしれませんが「信用」を得るということはとっても大変なことです。
【借入は積極的に行いましょう】
これから事業を行う予定がある方は、可能な限り借入れを行いましょう。
例え必要がないとしてもです。
何故かといえばお金を借りて返済した実績を作ることは「信用」を積み重ねるということです。
また、事業を始めたり既に事業を行っている場合、金融機関からの営業マンが借入れのお願いに来ることがあります。
この場合、是非とも無下に扱わず、話を聞いた上で可能な限り借入を行いましょう。
これは、万が一借入れが必要な場合、借入れした実績ができるため借入れについて頑張ってくれることもあります。
ただし一つ注意が必要です。それは、身の丈に合った分だけ借入れすることです。
借入れするということは、返済することが必要です。
従って返済できる範囲での借入れすることが重要です。
【まとめ】
今回のお話は、借入金に対する悪い印象がある方がいたら、それは少し考え方を変えてみれば印象が変わるというお話でした。
借入れは「信用」があるからできるのです。
「信用」がない場合、返済されない可能性があるため借入れすることは困難を要します。
借入れができることは「信用」があるということでした。
少し、借入れに対する印象が変わったでしょうか?
借入れは、自己資金だけではできないことをサポートしてくれる仕組みです。
是非ともうまく借入れすることによって事業を成功させましょう。
お金を借りる心得については以下の中でも紹介しています。
これだけは知っててほしい金融機関からお金を借りる時の5つの心得え
仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平でした。
それでは、また。