みなさん、こんばんは。仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平です。
今日は独立した先生から頂いた内容について少しお話をしたいと思います。
私が公認会計士を目指すきっかけを作ってくれた方は、監査法人で既に働いていた先生ではなく独立して会計事務所を開業していた先生でした。
忘れもしない12年前の大学4年生の春、将来の方向性を見出だせず、将来に希望を持てない日々をおくっていました。
ただ、唯一打ち込めたのは、高校時代に出合った簿記でした。
ある日、私の父に知り合いに公認会計士の人がいる。
簿記が好きなら、簿記を仕事にしている公認会計士に一度、話を聞いてみたらどうだろうというきっかけでお会いしました。
初めてお会いした際、緊張している私を優しく事務所に招いてくれ、公認会計士の仕事について、公認会計士の資格の価値、難しいから価値があるといった基本的なことを教えていただいたのを今でも覚えています。
あの当時の私には、その話の内容を理解することで精一杯でした。
ただ、鮮明に覚えているのは、その話をしてくれた公認会計士の先生は、雲の上の存在ではありましたが、何て気さくで、何て腰が低くて、何て物知りなんだろうということでした。
その話を聞いた4年後に猛勉強の末に公認会計士の二次試験に合格することができました。公認会計士の先生にお祝いにシャンパンを送ってもらったのも忘れられないことです。
先生に出会ってから12年が経ち、受験生から合格者へ立場が変わった今、再び先生にお会いしたくなり連絡をしました。
「独立したいと考えています。お話を聞かせていただけませんか?」と。
先生から「直ぐにいいですよ」との回答をもらい日程調整の末に再会することができました。
当時お会いしたときは、55歳でそれから12年経った今は67歳と大御所の雰囲気でしたが、当時お会いしたときの笑顔が絶えないところ、気さくで腰が低いところは全く変わっていませんでした。
私の事情を察するや2時間足らず、独立した経緯をお話してくれました。人それぞれ独立する理由、きっかけは違うものだなと感じました。
先生との話の中で特に一番印象に残ったものは、人間力を身に付けなさいというお言葉でした。
「法人に残るにしても飛び出すにしても今の公認会計士に足りないものがある。それは、経営者と話を対等に出来るだけの人間力です。今の監査法人のパートナー含め公認会計士にそれが足りないんだよね」
正直、自分も含めて監査法人に入る人全員が当てはまることだと感じました。
う~ん。とはいえ、人間力はどうやって身に付けるものなのでしょうね?
たくさんの偉人の本を読んだり、色んなことを経験することなんでしょうね。
自分の引き出しをたくさん作ることが自分の魅力になり自分の人間力になるんでしょうね。
道のりは険しいですね。でも諦めたくはありません。
次回、この先生と夜に会食する約束をしました。是非ともそこでたくさん学べるものを盗みたいと思います。
みなさんは、人間力は身についていますか?
仙台税理士・公認会計士の伊藤宏平でした。
それでは、また。